緋色の徴(しるし) リリカとサリエル(魔法の恋の行方シリーズ11)
天使と魔女の合コン
場所は駅から少し離れた住宅街、庭が美しいと評判のこじゃれた
イタリアンの店だった。
サリエルは、店の前で時計を確認した。
「6時30分まで、あと5分か」
サリエルは、赤みかかった金色の髪を後ろに束ねて、緋色のネクタイでスーツ姿。
細身で背が高く、洗練されたオーラが漂う。
「ウルシバラ先生の奥さん、
超かわいかったですよね。
それでサリ先輩の、好みのオンナノコって、どのようなタイプなんですか?」
ニンゲン界でSEとして働いている、後輩の下級天使が、興味深々で聞いた。
「そうだね。今、僕の立場は教会の所属だからね・・」
そう、言いかけたサリエルが、
振り向いた。
「お待たせしました」
声をかけてきたのは、リリカと
おぼしき人物が立っているが・・
紺のパンツスーツ、低めのパンプス、白のボータイブラウス、
大き目の黒革のトートバックを肩にかけている。
髪は後ろにひとつに束ねて、
化粧もほとんどしていない。
頬に、薄くそばかすが見える。
口紅ではなく、薄いピンクの色付きリップ。
地味にまとめているのが、見え見えなので、
サリエルは口に手を当てて、笑いをこらえるのに苦労していた。
イタリアンの店だった。
サリエルは、店の前で時計を確認した。
「6時30分まで、あと5分か」
サリエルは、赤みかかった金色の髪を後ろに束ねて、緋色のネクタイでスーツ姿。
細身で背が高く、洗練されたオーラが漂う。
「ウルシバラ先生の奥さん、
超かわいかったですよね。
それでサリ先輩の、好みのオンナノコって、どのようなタイプなんですか?」
ニンゲン界でSEとして働いている、後輩の下級天使が、興味深々で聞いた。
「そうだね。今、僕の立場は教会の所属だからね・・」
そう、言いかけたサリエルが、
振り向いた。
「お待たせしました」
声をかけてきたのは、リリカと
おぼしき人物が立っているが・・
紺のパンツスーツ、低めのパンプス、白のボータイブラウス、
大き目の黒革のトートバックを肩にかけている。
髪は後ろにひとつに束ねて、
化粧もほとんどしていない。
頬に、薄くそばかすが見える。
口紅ではなく、薄いピンクの色付きリップ。
地味にまとめているのが、見え見えなので、
サリエルは口に手を当てて、笑いをこらえるのに苦労していた。