緋色の徴(しるし) リリカとサリエル(魔法の恋の行方シリーズ11)
リリカはその肩越しに、背中に
ある緋色の翼が目に入った。
こいつは・・大天使・・緋色の翼の奴!!
「君は大魔女のリリカちゃんだね。初めまして。
君、シナモンの匂いがする」
「てめぇ、離せよ!!」
「はい、わかりました」
リリカがもがくと、サリエルはつかんだ腕を、ひょいと離したので、バランスを崩して、ブーケの上に尻もちをついた。
「なに、しやがるんだよぉ・・
この、クソ天使!!」
「離せ・・というから離しただけですが・・」
サリエルは、座り込んでいる
リリカのそばにしゃがんだ。
「あーーあ、せっかくのブーケが台無しだ」
百合の花が半分ほど、リリカの
お尻の下で、ぺしゃんこにつぶれている。
「言われなくても、こんな胸糞のわりぃ場所、出ていくし。
どけや!!」
リリカが悪態をついたので、
サリエルが立ち上がった。
「わかりました」
リリカが菩提樹の幹に手をついて、立ち上がろうとした瞬間、
「いてぇっ!!」
体が崩れ、そのまま、ズルズルと背中に幹を接したまま座り込んだ。
「あー、足首、やられちゃったんですね。ヒールも折れている」
サリエルは、冷静に評価した。
ある緋色の翼が目に入った。
こいつは・・大天使・・緋色の翼の奴!!
「君は大魔女のリリカちゃんだね。初めまして。
君、シナモンの匂いがする」
「てめぇ、離せよ!!」
「はい、わかりました」
リリカがもがくと、サリエルはつかんだ腕を、ひょいと離したので、バランスを崩して、ブーケの上に尻もちをついた。
「なに、しやがるんだよぉ・・
この、クソ天使!!」
「離せ・・というから離しただけですが・・」
サリエルは、座り込んでいる
リリカのそばにしゃがんだ。
「あーーあ、せっかくのブーケが台無しだ」
百合の花が半分ほど、リリカの
お尻の下で、ぺしゃんこにつぶれている。
「言われなくても、こんな胸糞のわりぃ場所、出ていくし。
どけや!!」
リリカが悪態をついたので、
サリエルが立ち上がった。
「わかりました」
リリカが菩提樹の幹に手をついて、立ち上がろうとした瞬間、
「いてぇっ!!」
体が崩れ、そのまま、ズルズルと背中に幹を接したまま座り込んだ。
「あー、足首、やられちゃったんですね。ヒールも折れている」
サリエルは、冷静に評価した。