緋色の徴(しるし) リリカとサリエル(魔法の恋の行方シリーズ11)
助手席には、リリカが風に乱れる髪の毛を片手で押さえて、座っている。
「サリエルは、ニンゲン界に瞬間移動できるのに、なんで、車で帰るんだ?」
グルシアが、素朴な疑問を呈すると
「ドライブデートをしたかったんじゃない?
この道、少し先に行ったところに、ヤドリギがあるから」
「ほうっ、ヤドリギか・・」
天界の恋人たちは、ヤドリギの下で永遠の愛を誓い、キスをするのが慣習だ。
アレクサンドラは、車がミニカーの大きさになるまで見送った。
「サリエルは、ニンゲン界に瞬間移動できるのに、なんで、車で帰るんだ?」
グルシアが、素朴な疑問を呈すると
「ドライブデートをしたかったんじゃない?
この道、少し先に行ったところに、ヤドリギがあるから」
「ほうっ、ヤドリギか・・」
天界の恋人たちは、ヤドリギの下で永遠の愛を誓い、キスをするのが慣習だ。
アレクサンドラは、車がミニカーの大きさになるまで見送った。