緋色の徴(しるし) リリカとサリエル(魔法の恋の行方シリーズ11)
<花嫁の呪い>
「これで呪いは、コンプリートだな」
アレクサンドラは満足そうに、
グルシアを見上げた。
「呪いって・・?」
戸惑うグルシアを横目に
「花嫁の呪いだよ。
ブーケを投げて、それを受け取った奴が、恋に落ちるという呪い」
「じゃぁ、あの結婚式のブーケ、リリカ君に投げたのか?」
「うん。そしてブーケを持っている時に、最初に出会った人とラブに落ちるんだ」
グルシアがさも驚いたというように、大声を上げた。
「じゃぁ、サリエルに出会った?」
アレクサンドラは、得意げに<ニヒヒ>と含み笑いをした。
「うん、それで、リリカは天使の徴(しるし)がつくと、やばいと思って、
焦ってブーケを返してきたけど、呪いは発動していたから、後の祭りってね」
またもや大魔女らしく、ニマッと笑った。
「普通のニンゲンのオトコなら、リリカも卒なくこなすけど、
今回は、大天使で緋色の相手だったから、相当にこじれると予想していたけどね」
「じゃぁ、エレベーターの故障も、それも君がやったの?」
グルシアは目を丸くして、声が大きくなった。
アレクサンドラは、唇に人差し指を当てて、周囲に誰もいないのを確認すると
「いやぁー、この天界で、そこまでは、アタシもできないよ。
あれはねぇ、たぶんサリエルがやったと思うよ。
アタシは、二人きりになるチャンスを提供しただけだから」
アレクサンドラは、いたずらっ子らしく告白をした。
「はぁーー、やっぱり、君は大魔女なのだな。
これから生まれてくる子も、魔女だとすると、我が家では二人もいるのか。大変だな」
グルシアは感心して、アレクサンドラを見た。
「これで呪いは、コンプリートだな」
アレクサンドラは満足そうに、
グルシアを見上げた。
「呪いって・・?」
戸惑うグルシアを横目に
「花嫁の呪いだよ。
ブーケを投げて、それを受け取った奴が、恋に落ちるという呪い」
「じゃぁ、あの結婚式のブーケ、リリカ君に投げたのか?」
「うん。そしてブーケを持っている時に、最初に出会った人とラブに落ちるんだ」
グルシアがさも驚いたというように、大声を上げた。
「じゃぁ、サリエルに出会った?」
アレクサンドラは、得意げに<ニヒヒ>と含み笑いをした。
「うん、それで、リリカは天使の徴(しるし)がつくと、やばいと思って、
焦ってブーケを返してきたけど、呪いは発動していたから、後の祭りってね」
またもや大魔女らしく、ニマッと笑った。
「普通のニンゲンのオトコなら、リリカも卒なくこなすけど、
今回は、大天使で緋色の相手だったから、相当にこじれると予想していたけどね」
「じゃぁ、エレベーターの故障も、それも君がやったの?」
グルシアは目を丸くして、声が大きくなった。
アレクサンドラは、唇に人差し指を当てて、周囲に誰もいないのを確認すると
「いやぁー、この天界で、そこまでは、アタシもできないよ。
あれはねぇ、たぶんサリエルがやったと思うよ。
アタシは、二人きりになるチャンスを提供しただけだから」
アレクサンドラは、いたずらっ子らしく告白をした。
「はぁーー、やっぱり、君は大魔女なのだな。
これから生まれてくる子も、魔女だとすると、我が家では二人もいるのか。大変だな」
グルシアは感心して、アレクサンドラを見た。