緋色の徴(しるし) リリカとサリエル(魔法の恋の行方シリーズ11)
ガチャガチャ、音を立てていると、サリエルはそのまま歩いて、大きな翼を広げて背中からリリカを抱きしめた。
「えーーと、勝手に帰っちゃだめだよ。
僕たちはヤドリギの下で、キスしたしね。
これって、永遠の愛を誓う呪い?といえるだろう」
そう言って、サリエルがリリカの首筋に唇を寄せた。
「あれぇ?バニラの匂いになっている。
僕は、シナモンが好きなのに」
その言葉で、リリカの全身の力が、一気に抜けた。
「コーヒー飲んだら、岬のほうに行って、食事しよう。
それから、リリカちゃんの必要な物、街で買い物をすればいいね」
リリカは、翼にくるまれるように抱かれて、サリエルの言葉を聞いていたが、
「指輪もだよ」
その言葉を聞いて、サリエルは破顔した。
「すぐでなくていい。
今は・・こうしていたいかも」
リリカは小さな声で言った。
「僕も、おんなじ気分だ」
サリエルも、リリカの髪に唇をつけて同意した。
波の寄せては返す音が、心地よい。
二人は抱き合ったまま、波の音に揺れていた。
おわり
「えーーと、勝手に帰っちゃだめだよ。
僕たちはヤドリギの下で、キスしたしね。
これって、永遠の愛を誓う呪い?といえるだろう」
そう言って、サリエルがリリカの首筋に唇を寄せた。
「あれぇ?バニラの匂いになっている。
僕は、シナモンが好きなのに」
その言葉で、リリカの全身の力が、一気に抜けた。
「コーヒー飲んだら、岬のほうに行って、食事しよう。
それから、リリカちゃんの必要な物、街で買い物をすればいいね」
リリカは、翼にくるまれるように抱かれて、サリエルの言葉を聞いていたが、
「指輪もだよ」
その言葉を聞いて、サリエルは破顔した。
「すぐでなくていい。
今は・・こうしていたいかも」
リリカは小さな声で言った。
「僕も、おんなじ気分だ」
サリエルも、リリカの髪に唇をつけて同意した。
波の寄せては返す音が、心地よい。
二人は抱き合ったまま、波の音に揺れていた。
おわり
< 52 / 52 >