マイシス××。
アスファルトは勿論、外壁から屋根まで白く統一されている。
まるで、外国に来てしまったんじゃないかって位に、綺麗な建物が規則正しくいくつも列に並んでいた。
「ね、ねぇ。あ、あの、ここ何処ですか?」
「あ?」
「ここって日本?」
「お前、何寝言いってんの?」
「だ、だって……」
周りには私が着ている制服と同じものを身に纏う生徒が、異様な位に私達に視線を向けているけど。
「ねぇ、靴のままでいいんですか?」
「当たり前だろ?」
「で、でも、学校なんですよね?」
「お前馬鹿?」
足の早い"シグレ"という男の子に着いて歩くのが精一杯だ。
必死に質問を投げかけるのに戻ってくる返事に半分も理解出来ないでいた。