再会した幼なじみと、ひとつ屋根の下
第1話*再会は突然に
○5月下旬。2年C組の朝のホームルーム。
担任「えー。今日から2週間、うちのクラスに教育実習生が来ることになった」
担任の中野先生の隣には、高身長のスーツ姿の男の人が立っている。
中野「紹介する。明桜学院大学から来た相川先生だ。みんな、よろしくな」
心菜「えっ」
相川先生と紹介されたその人を目にした瞬間、心菜は持っていたシャーペンを机の上にポトリと落とす。
颯真「明桜学院大学4年の、相川 颯真です。今日から2週間、よろしくお願いします」
相川 颯真 : サラサラの黒髪ヘア。涼やかな切れ長の瞳が印象的な爽やかイケメン。
女子1「きゃー! あの教育実習生かっこいい」
女子2「めっちゃイケメン〜」
教室のいたるところからは、女子の黄色い声が上がる。
そんな中、ポニーテールがトレードマークである宮脇 心菜は、驚きを隠せないでいた。
心菜(なっ、なんで颯真くんがうちの高校に……?)
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