若き公爵の子を授かった夫人は、愛する夫のために逃げ出した。 一方公爵様は、妻死亡説が流れようとも諦めません!
息子の気持ちを感じ取ることができず、申し訳ないことをした。
しかし、生まれてからの3年を離れて過ごしていた、あとからできた父親だというのに、そんなふうに思ってもらえることが、本当に嬉しくて。
ジョンズワートは、隣にいたカレンも驚く速さで息子に近づき、がばっと抱き上げた。
「ショーン! ごめんよ、下の子ばかり見て……! もちろん、ショーンのことも大好きだから! 変わらず愛しているよ!」
あまりの愛おしさに、ジョンズワートがショーンに頬ずりをする。
ジョンズワートは誓った。自分の子らは、平等に愛すると。
ショーンの「父親」としての自覚を、もっと持つと。
だって自分は、ショーンの大好きなお父さんなのだから!
急にテンションの上がった父に、息子もたじたじである。
「ちちうえ、やだ、やめて」
ジョンズワートの頬に手を置いてつっぱるショーンだが、その声は、完全に父を拒絶してはいなかった。
本当に嫌なら、もっと暴れるなり叩くなりするだろう。
しかし、そこまではしない。
ショーンだって、男の子として成長してきている。
だから、父とのスキンシップが少し恥ずかしいだけで、こうして抱き上げられ、愛されること自体は嫌ではないのだ。
じゃれあう夫と息子の姿を、カレンは愛おしそうに見守る。
もう少しの時が経てば、仲のいい父と息子が触れ合う場に、第二子も加わるのだろう。
しかし、生まれてからの3年を離れて過ごしていた、あとからできた父親だというのに、そんなふうに思ってもらえることが、本当に嬉しくて。
ジョンズワートは、隣にいたカレンも驚く速さで息子に近づき、がばっと抱き上げた。
「ショーン! ごめんよ、下の子ばかり見て……! もちろん、ショーンのことも大好きだから! 変わらず愛しているよ!」
あまりの愛おしさに、ジョンズワートがショーンに頬ずりをする。
ジョンズワートは誓った。自分の子らは、平等に愛すると。
ショーンの「父親」としての自覚を、もっと持つと。
だって自分は、ショーンの大好きなお父さんなのだから!
急にテンションの上がった父に、息子もたじたじである。
「ちちうえ、やだ、やめて」
ジョンズワートの頬に手を置いてつっぱるショーンだが、その声は、完全に父を拒絶してはいなかった。
本当に嫌なら、もっと暴れるなり叩くなりするだろう。
しかし、そこまではしない。
ショーンだって、男の子として成長してきている。
だから、父とのスキンシップが少し恥ずかしいだけで、こうして抱き上げられ、愛されること自体は嫌ではないのだ。
じゃれあう夫と息子の姿を、カレンは愛おしそうに見守る。
もう少しの時が経てば、仲のいい父と息子が触れ合う場に、第二子も加わるのだろう。