胡蝶ミラへのエクスプレス
「さっそくなんだけど、今日はさぁここの誕生日だから、プレゼントを一つ」
「えっそうなの」
ふふふ……と笑うあさなは、机の下に隠していたらしいプレゼントをゆっくり取り出した。結構大きな箱に入っていて、重そうである。
「えー……あさな、ありがとう」
「出会ったばっかりの頃に、私の誕生日もお祝いもしてくれたじゃん」
入学してすぐだったが、これから仲良くなれそうな気がしたあさなに、ちょっとしたプレゼントは送っていた、けども。
「嬉しいありがとう。めっちゃ可愛く包装してもらっているから、家に帰ってからゆっくり開けさせてもらうね。本当に嬉しい、朝から幸せな気分だ~」