ハニー メイド ヘヴン
「もう一つ思い出せたわ」
自分が着てるドレスのスカートを摘まんで見せながら隆二に。
「アリサにおめでとうは言えたのよ。明日は主役なんだからしっかり女を上げてきなさいって、病室で見送ったの」
結婚式に出たかった願望と思い残しが夢に混ざったのかもしれない。
「ねえ、どこまであたしの夢?」
「さあねぇ。ここにいるオレはオレだけどね」
もう一度差し出された掌に自分の手を重ね合わせる。
「前はなんでも叶えるランプの精だって言ったのに、今は手品師?」
意地悪い上目遣いをすれば、コケティッシュに口角を上げてみせた隆二。
「手品はオマケ。なんにでもなるよ、可愛いオマエのためなら。ピエロでも鬼殺しでも」
この男は死んでもアイシテルを言わない。でもいつも嘘じゃない本気だから。迷わず溺れるの、芯までハチミツの海に溶かされて。
自分が着てるドレスのスカートを摘まんで見せながら隆二に。
「アリサにおめでとうは言えたのよ。明日は主役なんだからしっかり女を上げてきなさいって、病室で見送ったの」
結婚式に出たかった願望と思い残しが夢に混ざったのかもしれない。
「ねえ、どこまであたしの夢?」
「さあねぇ。ここにいるオレはオレだけどね」
もう一度差し出された掌に自分の手を重ね合わせる。
「前はなんでも叶えるランプの精だって言ったのに、今は手品師?」
意地悪い上目遣いをすれば、コケティッシュに口角を上げてみせた隆二。
「手品はオマケ。なんにでもなるよ、可愛いオマエのためなら。ピエロでも鬼殺しでも」
この男は死んでもアイシテルを言わない。でもいつも嘘じゃない本気だから。迷わず溺れるの、芯までハチミツの海に溶かされて。