初恋の呪縛〜もしもあの時、キスしていたら〜
「久保あきとしって、このクラス?」
風の冷たい朝だった。
ホームルーム教室の前で、頭ひとつ分背の高い男子に声をかけられた。
見上げて驚く。
うわっ、都築くんじゃない⁉︎
えっ、なんで?
しかもよりによって、こんな風の強い朝に。
前髪が乱れまくってるし、たぶん鼻の頭も赤いはず。
内心ではドキドキしまくっていたけれど、なんとか顔に出さないようにして、わたしは答えた。
「久保ならわたしだけど、なんか用?」
都築は上から下へと視線を動かした。
そして、ちょっと首をひねった。
「お前が久保? 女だよな? それとも男?」
風の冷たい朝だった。
ホームルーム教室の前で、頭ひとつ分背の高い男子に声をかけられた。
見上げて驚く。
うわっ、都築くんじゃない⁉︎
えっ、なんで?
しかもよりによって、こんな風の強い朝に。
前髪が乱れまくってるし、たぶん鼻の頭も赤いはず。
内心ではドキドキしまくっていたけれど、なんとか顔に出さないようにして、わたしは答えた。
「久保ならわたしだけど、なんか用?」
都築は上から下へと視線を動かした。
そして、ちょっと首をひねった。
「お前が久保? 女だよな? それとも男?」