可哀想な皇太子殿下と没落ヒヒンソウ聖女は血の刻印で結ばれる
「母さん・・・!!!」
“死の森”の霧の中、“母さん”と叫んでいたのは女だった。
歳は俺と同じくらいに見える。
白に近い黄緑がかった髪が腰より長く伸び、更にはボサボサで。
その髪が顔を隠していて、肌は信じられないくらい真っ白で。
何故女だと分かったかといったら、その女は裸だった。
細いながらも良い筋肉がついているその身体は、裸だった。
そんな裸の女は12体のユンスに囲まれていて。
折れた剣を持ち、地面には1体のユンスが倒れていた。
でも、そのユンスに折れた剣の先は刺さっていない・・・。
それを走りながらも確認していた時・・・
「母さん・・・!!!」
と、その女が・・・
その女が・・・
俺の隣を走るエリーに向かって叫んできた。
そんな予想外の全てには走りながらも大笑いをした。
「お前・・・!!!
俺の魔獣なのに人間の母親になってたのか・・・!?」
大笑いしながら、ユンスに向かって走っていく。
そしたら12体全てのユンスが俺の方をゆっくりと向いてきた。
その動きを見て、これまで戦ったユンスよりも知能が高い個体なのだと分かる。
12体のユンスは囲っていた女のことなど忘れたかのように、俺の方に身体を向けてきた。
「その女を使って俺を待ってたみたいだな・・・!!」
俺は昔から魔獣によくモテた。
遂にはエリーが育てていたらしい女を使って俺を誘い出す魔獣まで出てきたらしい。
「こんなことをされたのは初めてだ・・・!!
そんな個体を村には入れさせない・・・!!
村に厄災を入れさせない・・・!!」
そう叫びながら、12体のユンスに向かって剣を下ろした。
“死の森”の霧の中、“母さん”と叫んでいたのは女だった。
歳は俺と同じくらいに見える。
白に近い黄緑がかった髪が腰より長く伸び、更にはボサボサで。
その髪が顔を隠していて、肌は信じられないくらい真っ白で。
何故女だと分かったかといったら、その女は裸だった。
細いながらも良い筋肉がついているその身体は、裸だった。
そんな裸の女は12体のユンスに囲まれていて。
折れた剣を持ち、地面には1体のユンスが倒れていた。
でも、そのユンスに折れた剣の先は刺さっていない・・・。
それを走りながらも確認していた時・・・
「母さん・・・!!!」
と、その女が・・・
その女が・・・
俺の隣を走るエリーに向かって叫んできた。
そんな予想外の全てには走りながらも大笑いをした。
「お前・・・!!!
俺の魔獣なのに人間の母親になってたのか・・・!?」
大笑いしながら、ユンスに向かって走っていく。
そしたら12体全てのユンスが俺の方をゆっくりと向いてきた。
その動きを見て、これまで戦ったユンスよりも知能が高い個体なのだと分かる。
12体のユンスは囲っていた女のことなど忘れたかのように、俺の方に身体を向けてきた。
「その女を使って俺を待ってたみたいだな・・・!!」
俺は昔から魔獣によくモテた。
遂にはエリーが育てていたらしい女を使って俺を誘い出す魔獣まで出てきたらしい。
「こんなことをされたのは初めてだ・・・!!
そんな個体を村には入れさせない・・・!!
村に厄災を入れさせない・・・!!」
そう叫びながら、12体のユンスに向かって剣を下ろした。