溶けた恋
14
その晩、冬子は一人になりたくて、ネットカフェのカスタマで個室を取っていた。
頭の中がぐるぐる回って、なかなか寝付けない。
今日は一日で色々なことがありすぎた。
梓馬の一日ホスト企画(最終日とか知らなかった)
レイラの突撃
それから、夏樹からの意味深なキス。
あれってキスなの?コソッと話しただけじゃないの…?
もしくは、夏樹、私のこと好きなのかな…??
それにしても、レイラは近くで見ても酔っ払って感じ悪くても可愛いのがムカつく。どうやったらあんなふうに可愛くなれるのかなぁ。。胸も、大きかった…。
…梓馬さんのこと、好きなんだろうなぁ…。
勝てるわけないじゃん!!
頭の中で思考がまとまらず、今度は父親の事なんて考えたりして、さらにぐるぐると悩みが回ってくる。
どーいようもないやとスマホを取り、
レイラの悪い噂をネットで見てほくそ笑んだりしていると、梓馬からラインが鳴った。
「冬子♡♡久しぶり!元気してた?最近、ほっといてゴメン!!今何してるの?冬子にすげえ会いたい気分♡」
父からのラインが連想され、非常に気持ち悪いと本気で思った。
文面から、酔っ払っているのが伝わってくる。
「最終日」なんていうから、かなり飲んでいる事は容易く想像できてしまう。
何て返そうとか考えているうちに、着信が鳴った。
「我慢できなくて、電話しちゃった♡夜ご飯食べた?ご飯でもいこーよぉ〜」
キモ…。
何でこんな人が好きなんだろうと、自分の感性を疑った。
「いいけど…。どーしますか?私今カスタマ。梓馬さんは?」
「カスタマのした♡」
絶対に、、、夏樹の言ってる事は正しいと確信した。
そして、安々と梓馬の無茶振りを受け入れてしまう自分自身に落胆した。
(ぜっったい、何でも言うこと聞く女だとおもわれている…)
そう気付いていても、梓馬に会いたいという気持ちが勝ってしまう。
エスカレーターを降りると、下を向いて乱れたスーツ姿の梓馬がこちらに気付いた。
「冬子、会いたかったぜ~」と言って冬子のツインテールを持ち上げおどけてみせる。
梓馬の無邪気な笑顔にほっとすると同時に、胸が苦しくなる。
沢山の女の子が、梓馬さんのためにお店に来て、相手してたのかぁ。イチャイチャとかしてたのかな…?
冬子は梓馬の胸に顔を埋め、ぎゅっと抱きついた。
「私も。。全然連絡ないから寂しくて死にそうだったのに。」
梓馬の胸は、酒と煙草と香水の、大人の匂いがした。
「オレも…。めっちゃ会いたかったけん、でもホスト企画マジで忙しくてさぁ、、ほっといてゴメンな。」
梓馬は冬子を抱きしめると、おでこにチュッとキスをした。
梓馬の優しい声と暖かい腕に、冬子は胸が熱くなった。
このままずっと一緒にいたいな。
今日は私も、そんなふうに思ってるよ?
冬子が上目遣いで梓馬を見つめた瞬間、梓馬の腕の力が弱くなり、その代わりに梓馬の全体重が冬子に向けられた。
重!!
梓馬は冬子を抱きしめながら、そのまま冬子にうなだれかかり、眠りこけてしまったようだ。
冬子は察したように「えー、しょうがないなぁ」と呟き、カスタマの自分の部屋に梓馬を誘導した。
今日の梓馬さんは、私のものなんだから。
なんて考えながら。
頭の中がぐるぐる回って、なかなか寝付けない。
今日は一日で色々なことがありすぎた。
梓馬の一日ホスト企画(最終日とか知らなかった)
レイラの突撃
それから、夏樹からの意味深なキス。
あれってキスなの?コソッと話しただけじゃないの…?
もしくは、夏樹、私のこと好きなのかな…??
それにしても、レイラは近くで見ても酔っ払って感じ悪くても可愛いのがムカつく。どうやったらあんなふうに可愛くなれるのかなぁ。。胸も、大きかった…。
…梓馬さんのこと、好きなんだろうなぁ…。
勝てるわけないじゃん!!
頭の中で思考がまとまらず、今度は父親の事なんて考えたりして、さらにぐるぐると悩みが回ってくる。
どーいようもないやとスマホを取り、
レイラの悪い噂をネットで見てほくそ笑んだりしていると、梓馬からラインが鳴った。
「冬子♡♡久しぶり!元気してた?最近、ほっといてゴメン!!今何してるの?冬子にすげえ会いたい気分♡」
父からのラインが連想され、非常に気持ち悪いと本気で思った。
文面から、酔っ払っているのが伝わってくる。
「最終日」なんていうから、かなり飲んでいる事は容易く想像できてしまう。
何て返そうとか考えているうちに、着信が鳴った。
「我慢できなくて、電話しちゃった♡夜ご飯食べた?ご飯でもいこーよぉ〜」
キモ…。
何でこんな人が好きなんだろうと、自分の感性を疑った。
「いいけど…。どーしますか?私今カスタマ。梓馬さんは?」
「カスタマのした♡」
絶対に、、、夏樹の言ってる事は正しいと確信した。
そして、安々と梓馬の無茶振りを受け入れてしまう自分自身に落胆した。
(ぜっったい、何でも言うこと聞く女だとおもわれている…)
そう気付いていても、梓馬に会いたいという気持ちが勝ってしまう。
エスカレーターを降りると、下を向いて乱れたスーツ姿の梓馬がこちらに気付いた。
「冬子、会いたかったぜ~」と言って冬子のツインテールを持ち上げおどけてみせる。
梓馬の無邪気な笑顔にほっとすると同時に、胸が苦しくなる。
沢山の女の子が、梓馬さんのためにお店に来て、相手してたのかぁ。イチャイチャとかしてたのかな…?
冬子は梓馬の胸に顔を埋め、ぎゅっと抱きついた。
「私も。。全然連絡ないから寂しくて死にそうだったのに。」
梓馬の胸は、酒と煙草と香水の、大人の匂いがした。
「オレも…。めっちゃ会いたかったけん、でもホスト企画マジで忙しくてさぁ、、ほっといてゴメンな。」
梓馬は冬子を抱きしめると、おでこにチュッとキスをした。
梓馬の優しい声と暖かい腕に、冬子は胸が熱くなった。
このままずっと一緒にいたいな。
今日は私も、そんなふうに思ってるよ?
冬子が上目遣いで梓馬を見つめた瞬間、梓馬の腕の力が弱くなり、その代わりに梓馬の全体重が冬子に向けられた。
重!!
梓馬は冬子を抱きしめながら、そのまま冬子にうなだれかかり、眠りこけてしまったようだ。
冬子は察したように「えー、しょうがないなぁ」と呟き、カスタマの自分の部屋に梓馬を誘導した。
今日の梓馬さんは、私のものなんだから。
なんて考えながら。