再会したクールな警察官僚に燃え滾る独占欲で溺愛保護されています
今度はいつ会えるかわからない。
俺に対してなんの感情も抱いていないだろう千晶ちゃんは、この会えない期間のうちに俺のことなんて忘れてしまうはず。
悲しかったがそれが現実だと受け入れて仕事に打ち込んだ。
二年で出向が終わり警察庁に戻ってきた。
噂で佐波さんが入院していることを知り、心配で駆け付けた病院で思いがけず千晶ちゃんと再会。
佐波さんのために今すぐ彼氏を作ろうとしている彼女に焦り、気が付くと自分の気持ちを伝えていた。
会えなかった二年間、俺はずっと千晶ちゃんだけを想い続けていたから――。
出会った日から今日までのことを思い起こしながら、隣で眠る千晶ちゃんを見つめる。
カーテンの隙間から差し込む柔らかな朝の日差しが寝室を優しく照らしていた。
昨夜は帰宅早々千晶ちゃんをソファに押し倒してしまった。寝室のベッドに移動してからも夢中で求め続け、気が付くと日付は変わっていて。
眠ってしまった千晶ちゃんをベッドに残して、シャワーを浴びた俺も寝室に戻ってからはすぐに眠りに落ちた。
ヘッドボードに置いてある時計は午前八時を指している。
今日はふたりとも仕事が休みなので急いで起きる必要はない。
ぴたりと俺の胸に顔を寄せて眠る千晶ちゃんを見つめて自然と頬が緩んだ。