再会したクールな警察官僚に燃え滾る独占欲で溺愛保護されています


「英介さんに話さないと」


彼はまだ帰宅していない。今夜も帰りが遅いのだろうか。


「うっ……気持ち悪い」


さっきまでは原因不明の体調不良による吐き気だと思っていた。でも、もしかしたら妊娠によるつわりというものかもしれない。


「吐きそう」


妊娠のよろこびを噛みしめつつ、そのまましばらくトイレから出られなかった。




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