再会したクールな警察官僚に燃え滾る独占欲で溺愛保護されています
「さっき病院でお腹の中の子供の様子を見せてもらっただろ。これまで実感がなかったわけじゃないけど、俺が父親になるんだなって改めて思ったら泣きそうになった」
静かにエコー画像をじっと見つめていた英介さんの姿を思い出す。あのときそんなことを思っていたんだ。
忙しい英介さんとはなかなか予定が合わず検診には私ひとりで行っていた。でもこれからはなるべく一緒に行けたらいいな。
「俺たちの子供をお腹の中で大切に育てている千晶が愛しくてたまらない。ありがとな、千晶」
「英介さん……」
心に沁みるセリフにうっかり泣きそうになってしまう。
瞳にじんわりと涙がたまり、英介さんの指がそれを優しく拭ってくれた。