再会したクールな警察官僚に燃え滾る独占欲で溺愛保護されています


「体は大丈夫?」

「はい、たぶん」

「ごめん。ちょっと無理させちゃったかな」


加賀美さんの男らしく骨ばった手が私の腰をそっと撫でた。それだけで昨晩のことを思い出して体の奥がきゅんと疼いてしまう。

初めて男の人と体を重ねた。でも少しもこわくなかった。それどころか気持ちよくてもっと触ってほしいと思ったし、私も触りたいと思った。

加賀美さんだから大丈夫だった。


「起きれそうならシャワー浴びる?」

「はい」


そう促されてベッドからゆっくりと起き上がる。

けれど下着だけ身に着けた自分の格好を思い出して慌てて掛布団で体を隠した。

服を捜すけれどリビングのソファで脱ぎ捨てたことを思い出す。

同じくベッドから起き上がった加賀美さんも上半身が裸で下はボクサータイプのパンツのみ。服の上からでも引き締まった体格をしていると思っていたけれど、実際に見ると腹筋がほどよく割れていてきれいだ。

私はどうだっただろう。加賀美さんのように鍛えていない体はお腹まわりがぷにぷにしていたと思う。次までにお腹まわりをすっきりさせないと。


……次?


当たり前のように次の行為を期待している自分がいて急に恥ずかしくなった。

くるんと加賀美さんに背中を向ける。


「加賀美さんにお願いがあります」

「なに?」


後ろから聞こえる加賀美さんの声がいつにも増して優しく甘く聞こえる。


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