再会したクールな警察官僚に燃え滾る独占欲で溺愛保護されています
いつから彼に惹かれていたのかはわからない。
でもたぶん最近のことじゃないように思う。
加賀美さんに告白をされる前――父を訪ねてうちによく遊びに来ていた頃からもう私は加賀美さんのことが好きだった。
でも、男の人に触れない私は彼氏を作ってはいけない。そう思っていたから加賀美さんのことが好きだという気持ちにストッパーをかけていたのだと思う。
加賀美さんが触れてくれて、彼なら大丈夫だと気付いたことで想いがじわじわと溢れてきた。
「俺も好きだよ。千晶ちゃんのこと」
加賀美さんがそっとイスから腰を浮かす。
テーブルに片手をつくと、もう片方の手で私の顎を掬って少しだけ顔を上に向かせた。
テーブル超しに彼の顔が近付いてきて、お互いの唇がそっと優しく重なった。