こころ、唄う。

思い描いていた理想が
鈍い音を立てて崩れてゆく


現実は冷たく残酷だった


夢は夢だと
床に叩きつけられ
骨が折れて
地に落ちるような暗闇に
一瞬、目の前を隠された


少し、逃げたくなった


自分が思っていたものが
暗闇に消えて


あたしは少し
逃げたくなった


誰もいない場所に
逃げたくなった


だけど…逃げても仕方ない


理想は打ち砕かれた
でも、これからを
思い描く理想を
あたしが築いていけばいい


そう胸に誓った
< 107 / 262 >

この作品をシェア

pagetop