こころ、唄う。

許されぬ想い

あなたはあたしを
窮屈な場所から
救い出してくれたのに


あたしは運命には逆らえず


今、独り月を眺めている


月明りの下
口づけ交わした夜桜舞う中


あたしがあたしである
温かい場所を伝えてくれた


強くて優しい腕に
抱かれ眠りについた


愛してはいけないと
かたくなに
守ってきた立場なんて


あなたの愛にほどかれ、
あたしは女になったの


許されないと知りつつも
染められてしまった身体


ねぇ、なぜ
あなたは最期まで
あたしを守ってくれた


あたしは今、生かされてる


目に焼き付けた
あなたの最期のときを


あたしは、
あたしがなくなる時まで


つれていくの…
独りあなたを愛してゆくわ
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