こころ、唄う。

卒業~はじまり~

冷たい風は少し
柔らかい風に変わって


桜は春を迎える支度を
始めてた


また季節が
ひとつ足を踏み出した


想いの景色
見慣れた夕暮れの中
君とふたり手を繋ぎ
足跡残した帰り道


見慣れた同じ景色は
ここで記憶に変わるけど


握りしめてた手の中に
確かにふたり居た温もり
刻まれてるから


馴染んだ空気は
変わってゆくけど


それは
終わりじゃなくて


ふたりの新たな
明日を繋ぐ『はじまり』


『卒業』という
『はじまり』にまた
足を歩ませてゆく
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