こころ、唄う。

孤独に勝てないあたしは
君との未来から逃げ出した


独りの夜が耐えられない
あたしの心は寂しくて


時計の針、
指でなぞっては息をこぼした


「迎えに行くよ」
約束してくれた言葉を
そばに置いて
待ち続けていたけど


カレンダーをめくる度に
君の形が薄れて
思い出せなくなっていた


待てど君は迎えに
来てくれない


寂しさに疲れた
あたしは
君が約束してくれた
未来から逃げ出したの
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