こころ、唄う。

限界寸前。

君は気付いてないよね


あたしがずっと
見ていたこと。


いや…気付かれないように
あたしが君の前で
演じてたんだ


冷静な自分の姿を。


本当は柔らかくて
吸い込まれそうな
美しい唇に


触れたくて触れたくて


限界寸前なあたしがいた


打ち明けてしまいそうな
あたしがいるよ


だけどそれは許されない…


許されないの。
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