Twinkleな彼は、【完】










樹の家について、さっそくお風呂に入らせてもらい、ドライヤーをすまして洗面所を出る。


樹から上下のスウェット借りたんだけど、やっぱりサイズが大きくて袖から手が出ないし、胸元だって大きくてスカスカする。


「お風呂、ありがとう!」



ソファーでスマホをいじっていた樹が、不意にこっちを見たからと思ったら



「っ、…やば」



一気に顔を真っ赤にして、あからさまに私から顔を逸らす。



「へ?どうしたの?」



「近づくな。」



ばっ、とパーをした手が伸びて来てストップとジェスチャーされる。



「どうして?」



「色々やばいんだよ」


口元に手を当てて、きょろきょろと挙動不審に動く。


…変なの。



「ワンピース洗濯してくれたの…?」


さっき、洗濯機が回ってたから。



「…また時間ある時、持ってく」


そうやって言ってくれるけど、未だまだ目は合わない。
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