Twinkleな彼は、【完】
「あ、はなちゃん」
「綺咲!」
隣の家から出て来たのは、綺咲だった。
今から塾かな?
「こんにちは」
爽やかに挨拶してくれる芽吹先輩。
「こんにちは、はなちゃんの幼馴染の綺咲です!もしかして…はなちゃんの彼氏さんですか?」
綺咲の茶化す言葉に思わず顔が赤くなる。
「ちょ!違うよ!大学の先輩!」
本当、失礼なこと言うんだから!
芽吹先輩が私なんか相手にするわけないでしょ!最近の中学生はすぐ恋バナなんだから。
「俺はそうなれたらいいって思ってるけどね」
「芽吹先輩!?冗談言わないでくださいよ!」
へらっと笑う芽吹先輩に変な汗をかく。
もう、チャラいんだから。
どこか困ったように笑う芽吹先輩に私は気づいていなかった。