Twinkleな彼は、【完】


付き合ってるのか?本当にただの先輩?



いくらはなでも、モブキャラの男を家にあげるか?



モヤモヤして気が狂いそう…



2階の自分の部屋へ入ると、暗い自分の部屋とは対照的に光る向こう側の窓


微かに聞こえてくる声


「ここは…」


男の声が聞こえて、胸が嫌な音を立てる


…本当に男を家にあげてる


何考えてんだよ。


「教えるの上手ですねっ…」


…教える?



はなのどこか色っぽい声が、いけないこと教わっているのかとネガティブな妄想を掻き立ててどうしようもない。



俺が普通の、一般人だったら



芸能人じゃなかったら、



好きな幼馴染が他の男と、隣の家にいるって分かったら何も考えずに乱入できるのに、



一般人ではない俺には、そんなことはできるわけもなく、



窓2枚のこの距離なのに、俺は何もできないのが歯痒い。



いつもは誇らしく思っているSoleという看板が、ちょっと邪魔だと感じてしまう瞬間












気がつけば夜の10時。


ただひたすらに電卓を叩き、計算、計算、計算!!



…頭おかしくなるかと思ったけど、芽吹先輩は評判通り勉強を教えるのが上手で、なんとかテストは乗り切れそう!
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