Twinkleな彼は、【完】
Mar.気づき始めた気持ち
テストも無事終わり、春休みに突入
授業がないってこんなにもいいのか、昼まで寝て、バイトまでベットの中でだらだらと過ごす。
…きっと樹からしたら考えられないんだろうな
樹はこの長期休みが一番アイドル活動に専念できる時間だもんね。
今日も頑張ってるんだろうな、なんて呑気なことを考えながらベットでゴロゴロすることはやめられない。
すると見つめていたスマホの液晶画面に突然表示される『着信:樹』の文字
珍しい…どうしたんだろう
「もしもし」
『あ、はな。今時間ある?』
応答にスライドして電話に出ると、切羽詰まった声が聞こえた。
「うん、どうしたの?」
『わりぃんだけど、俺の家にあるタブレット、事務所に持って来て欲しいんだ』