Twinkleな彼は、【完】
どうしよう…
樹だけじゃなくてみんな困っちゃうもんね。
「なんとか他の人にバイト代わってもらうようにするね!」
一人、芽吹先輩という当てにできる人がいる。
『大丈夫なのかよ』
こっちは助かるけど、って呟く声が聞こえる。
「うん!成人式の恩返し!」
『ふっ、さんきゅ。……じゃあ待ってる。』
どこか弾むような声に、不覚にも胸が締め付けられる。
「っ、うん!」
待ってる、ってなんか可愛い…
って私何考えんの!
芽吹先輩に連絡をするとちょうど予定がなかったみたいで、直前なのに快くバイトを代わってくれた。
それもそのはず私は何回か芽吹先輩のシフトを代わっているのだ。
徳は積んでおいて損はないね!
ん?でもこの間も家まで勉強教えに来てもらって、頼りっぱなしじゃない?
まあいいか!!またちゃんとお礼しよう!
そうと決まれば私の行動は早い。
着替えを済ませて、まずは自転車に乗って15分樹の家に入ってテーブルの上にある例のタブレットを無事確保。