Twinkleな彼は、【完】


「それが俺らの高校の制服と超似てんだよ」



「えー楽しみ!おめでとう!また忙しくなるね。」



あの青いチェックが入ったグレーの制服に、にてるんだ!


無意識に私たちにしか分からない会話を繰り広げ、きょとんとするメンバーたち。



「二人ってほんと、絵に描いたような幼馴染なんだね」



「そうです!もう兄弟って感じで!ねっ?樹」


風さんの言葉に、つい笑みが溢れる。


ずっと、一緒だもんね。


幼稚園から片時も離れたことはない。離れるつもりもない!



「…うん。」


どこか複雑な表情の、樹に違和感を覚える。



「ふーん」



「なんだよ。」


にやにやしてる葉さんに、眉間に皺を寄せて突っ込む樹。


「ん?なんにもない」



「うぜぇ…」


なんか樹、不機嫌になっちゃたよ?


あー、私が欲しかった最後のピザ食べられちゃった。



「はなちゃんは彼氏とかおらんの?」


渚さんの言葉に少しびっくりしてしまう。
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