Twinkleな彼は、【完】
「うわ、ほんとだ。メイド服かわいー」
まじまじと見つめられて、ぶわっと鳥肌が立つ
こ、怖い
「俺らと遊んでくれたら、この写真消してやってもいいよ?」
頭から足先まで舐めるような視線
「メイドさん。どーする?」
にひるに笑って、たばこを目の前で吹かす
「やっ、やめてください」
「怯えてんの?」
「可愛いじゃん。そそるね」
じりじり詰められる距離
幾つ開いてるか分からないほどのピアスに、明るい髪色
「やっ、」
近すぎて、追い詰められた壁
ぎりぎり触れるか触れないかの距離まで追い込まれて、涙がこぼれそうになる
助けてっ、樹っ
「おい」
低くハスキーに響く声
「…や、っ、山川樹!?」
ばっ、と私から離れて慌てだす二人
潤む視界で樹の存在を確認する
「何してんだよ」
ドス黒い声が聞こえる