Twinkleな彼は、【完】
「っ、うん!大丈夫!ごめんね…」
「また震えてる。」
伏せ目がちに瞳を揺らしながら、私の手を握って震えていることを確認する樹
ゆっくり包み込まれる手
ドキドキして息が止まりそう
「…盗撮なんてよくあることだからへーきなのに。」
慣れてるよ、って笑う。
そんな異常な状況、慣れちゃいけないよ
「慣れちゃダメだよっ」
「うん。ありがと。」
眉を下げて敵わねえって呟く
やけに優しい声色に、心が落ち着いていく
「ていうか!突然来てびっくりしたんだから!」
「ふっ、驚きが全面に出てたもんな。」
思い出してくくっと笑う
ほんと、意地悪なんだから
「そりゃそうでしょ!」
「ふっ、はなの顔最高だった」
「バカにしてるでしょ!」
「してる」
被せ気味にいうなー!
「なんで今日来たの?」
高校から久しく行事なんて、参加してこなかったのに。
しかもそんなキラキラオーラ振り撒いて。