Twinkleな彼は、【完】




山川樹です!って主張したような格好



「…誰かさんがメイド服着るとかいうから」


バツが悪そうにそういう



「へ?」


意味がわからない


私がメイド服着ることと、樹が学園祭に来ることの関係性はないよね



「心配すぎて見に来たら案の定危険な目に遭ってるし」


「っ、」


「…だから言っただろそんなかっこうするなって」



何それっ


樹はただの幼馴染である私にちょっと過保護すぎるよ。


もっと好きになっちゃうでしょ?


困るよ。



「えへへ、樹の言うとおりだったねっ!ごめんなさい!」


そんな気持ちを振り払うように、いつも通り笑って見せる



「やっと俺の言うこと聞く気になった?」


私の目線に合わせてしゃがみ、そっと頭を撫でてられた


「っ」


そんな優しい笑顔、ずるいよ…


ドキドキ胸がなっておさまらないから困るの


「ほら、これ着とけ」


樹の方手に収まっている布面積広めの洋服のパーカー


なんのコスプレになるものなのかはわからないけど…
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