Twinkleな彼は、【完】
「こんなのどこから?」
「そこらへんにあった」
素っ気なく答えるけど、こんなのそこらへんにあるものなの?
「いいから、早く着替えろよ」
ん、って差し出される謎の服を受け取る。
服から香ってくるのは樹の香りで、一瞬で樹が家から持ってきてくれたものだとわかった。
この不器用な優しさにまた胸が疼く
「…ほんと、昔からいつも助けてくれるよね」
ずっと、私のことを守ってくれる
「はなは、小さい頃から危なっかしいからな」
「いつも、すみません」
「全くだよ」
悔しいくらい美しく笑うから、また見惚れてしまう
ダメだ!気を確かに!普通に会話しないと
「樹、天然って言われるのにね」
「俺、天然じゃないし」
「そんなことないよ」
この間だって、番組でお塩と砂糖間違えてたし、Septemberのことを金曜日って答えてたよ?
「まあ、それ以上にはなが抜けてるからな」
「うっ、それは否定できない…」
昔から二人で変なことをして楓に突っ込まれるか、その前に樹に助けられるかの二択