Twinkleな彼は、【完】
「違います。俺が、ずっと隠すように言ってたんです。」
どう答えるべきか、目を閉じていると樹の声が聞こえて、思わず目を開く
「こいつ、俺の近くにいるせいで女子から妬まれて、ずっといじめられて来たんで。」
何かを覚悟したような凛とした表情で想いを紡いでいく
「もう俺のせいでいじめられないようにするために、ずっと隠すように言ってきました。」
その瞬間全てが繋がった気がした。
「…それが理由だったの?」
隣、その凜とした顔を見上げると、
「うん。もう傷つけたくないから」
こちらを見て、眉を下げながら微笑む樹
「そんなのっ、」
初めて聞いた理由
樹は私が女子たちの嫉妬の対象にならないように、ずっと私に隠すようにしてたってこと?
私を守るためだなんて思わず、私は何も考えず樹は自分とファンのためだと思い込んでいた
私、なんて無神経なことを…