Twinkleな彼は、【完】
「はなとは違う学校へ行けばいいだけなんですけど、俺がそれは出来なくて。
結果、俺の我儘のせいで、はなには色んな人に嘘をつかせて、我慢をさせて、悲しい思いさせて来てしまいました。」
悲しそうに俯く樹に、じわりと涙が浮かぶ
どうして嘘をつかなきゃいけないんだ、って心の中でずっと思ってた自分が情けない
「…そんな風に思ってたの?」
「ほんとのことじゃん」
伏せ目で、弱いその瞳が心を射抜く
ああ、またもっと好きになっちゃうじゃん
そんな理由を知って、なおさら深く堕ちていってしまうのを感じた
「…でも、いつも緑ちゃんが、麦ちゃんがって楽しそうに話すはなを見てたら、お二人なら打ち明けても安心かなって思いました。」
驚いて瞬きも忘れている二人に目を見ながらそういう樹
「とにかく全部俺のせいなんで、これからもはなと仲良くしてあげてください。」
綺麗なお辞儀を二人に向ける