Twinkleな彼は、【完】
Jul.今君に伝えたいこと
「疲れた…」
バイトが終わり、家に帰ってきて自分の部屋でゆっくりする。
いつも早くお風呂入りなさい、ってお母さんに怒られるんだけど、床に寝転んでスマホを触っちゃうんだよね。
でも最近考えてしまうのは樹のこと
また今日も樹を思い出しては胸が高鳴ったり、苦しくなったり忙しい感情が溢れて出す
するとマナーモードにしていたバイブがなり、液晶画面には『着信』と通知が出る
電話をかけてきたのは、
「樹、」
無意識に漏れる声と、自然に強張る体
さすがに、電話くらい出るべきだよね…?
よし、出よう。
勢いのまま応答へスライドして電話に出る
「は、はい」
『もしもし、はな?』
恐る恐るスマホを耳に当てると、いつもの樹の声だった
低くて、ハスキーで、落ち着く私の大好きな声