Twinkleな彼は、【完】


もっと好きになってしまいそうで、もしこの間の告白の返事をされて断られてしまったら、泣き喚いてしまって樹を困らせるかもしれない。


樹に会うのが億劫になる理由が多すぎる



『俺に会いたくないのは分かったから。…明後日なら、俺家にいないから。肉じゃがだけ作って置いておいてくれない?』



私の気持ちを見透かしたような樹の言葉



「…わかった」



それなら…会わなくていいなら…



『ん、俺はなの肉じゃが好きだから。楽しみにしてる』



「っ、う、うん…」



嬉しそうな声に胸が苦しくなって、


会いたくないはずなのに、すぐ会いに行きたくなってしまう


樹は何を考えてるの?


『じゃあな』


ぷつりと切れた通話


なんだか思ったよりあっさりしていたな…


どこか物足りなさを感じてしまう私は天邪鬼で、どうしようもない


もっとこの間のことを問い詰められると思っていたのに









< 248 / 259 >

この作品をシェア

pagetop