Twinkleな彼は、【完】



「やっと捕まえた。」



そう呟いて、



私の肩に触れ、



向かい合うように振り向かされる。



触れられた肩が熱い



「なあ、なんで避けんの?」


やっと合わせた視線は近すぎてすぐ逸らしてしまった。


私の目線に合わせて屈んでくれているけど


「それはっ、」



「俺、超悲しいんだけど」



視線を逸らしててもわかる、余裕たっぷりなそのオーラ



「ごめん…」



ああ、もうこんなつもりじゃなかったのに。


肉じゃがだけ素早く置いて帰ろうと思ってたのに、罠にハマったみたい



「この間のこと聞かせて」




「この間のことって…」



分かってる、どこのことかなんて、


フラッシュバックするあの光景。


もう何度思い出して後悔したことか。



「これ以上好きになったらどうするの、ってとこ」



「なっ、」


包むことないストレートな質問に、衝動的に顔を上げるとどこか勝ち誇ったような顔をしている樹と目が合う
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