Twinkleな彼は、【完】



「思い出せよ。全く、無かったか?」



不機嫌に見下す樹


樹の引っ越しの日ラグにココアをこぼした時だって『ダメに決まってんだろ。はなの手なんだから』


彼女がいないか聞いた時だって『こうしたら俺のこと好きになる?』って切なそうだった


喧嘩した後で熱を出した時も誰よりも早く気づいてくれて『はあ、やっぱり熱ある。なんでいつも気づかねぇんだよ』って看病してくれて


成人式で助けに来てくれた時も『じゃあいいよ、その度俺が守ってやる』って私の手を引いてくれた


芽吹先輩が家に来てて喧嘩になった時も『そう。俺のことだけ見てほしくて』って独占欲みたいな言葉を言ってて、


蘭さんとのこと聞いた時だって『…はなが俺に嫉妬なんてするわけないってことも、全部分かってるから』って私を抱きしめた
< 254 / 259 >

この作品をシェア

pagetop