Twinkleな彼は、【完】



学園祭で絡まれた時も『でも、こいつに指一本でも触れたら許さねえ』って助けてくれた


今までずっと大切な幼馴染だからしてくれているんだって思ってた。


でもあれが全部樹の好意から来るものだとしたら、たくさん与えてくれていたかも



「っ、あった、かもしれない」



「この鈍感」



やっとかよ、って声と共に、おでこに鈍い痛みが走る


「いったい…」


デコピンなんて、久々にされたよ…


何気に痛いし…



「はなは俺のこと好きなの?」



「……知ってるくせに」



「言わないと、分からない。」



またそうやって勝ち誇ったように、綺麗な目を細めて王様のように笑う


いつまでも意地悪な樹に、もう胸は張り裂けそうにうるさい


…かっこよすぎるよ。



「今すぐ答えないとこのままキスする」


キスって、突然そんな大胆な!


どうしてそんなに余裕なの!?
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