Twinkleな彼は、【完】
…そんなに熱くなかったから大丈夫なのに。
昔からずっとなんだかんだ優しいんだよね。
何をするにも私を優先してくれるから、ついついべったり甘えちゃう。
気を取り直して、樹が淹れてくれたココアを飲んでいると、
「これ合鍵」
樹の手をおさまる、シルバーにきらきら輝くもの。
「ふぇ!?いいの!?」
鍵にはしっかりSoleの公式キーホルダーが付けられていた。
これしか樹の手元にあるキーホルダーがなかったんだってさ。
「レジュメとか頼む時あるだろうし、持ってて」
「やったあ!なんか大人って感じがするね!」
なんか合鍵っていいよね!一人暮らしって大人っぽいし。
受け取ってニヤニヤしちゃう。
「よかったな」
「でもこういうのって、彼女とかに渡すんじゃないの?」
こういうのって、幼馴染に渡すもんなの?
みんな彼女とかに渡してるよね。