Twinkleな彼は、【完】
今日はお客さんも少なめで、楽でいいなぁなんて考えながら、芽吹先輩と世間話をする。
「はなちゃん…今度さ2人でご飯でもどう?」
芽吹先輩がそう言ったタイミングで、
「ん゛んっ」
店内に入ってきた客さんが、咳払いをした。
その人に目を向けると、
「いつ、!?」
え、樹!?
目が飛び出しそうになる。幻!?
自分でもびっくりするくらい大きな声出しちゃった。
名前を呼びそうになったけど、辛うじて途中で思う止まった私を褒めて欲しい。
ちゃんと変装はしてるから、誰も気づいてないけどどうしてこんなところに!?
一気にパニックになる脳内。
「いつって…いつにしようか?いつでもいいけど。」
そんなことをいう芽吹先輩の声なんて、全く耳に入っていない。
私の目の前を通り過ぎて、コンビニの外へ出て行った樹。
一瞬目があったけど、すぐ逸らされた。