Twinkleな彼は、【完】
「2週間後だから」
2週間後か!楽しみだなぁ。
それにしても…
「でも…今じゃなくてもいいのに」
まだ2週間も先なのに、わざわざ危険を冒してまで、渡しに来なくなって…言ってくれれば私取りに行くのに。
合鍵だってもらったのに。
それに今まで私のバイト先に来たことなんてなかった。
「いらねぇのかよ?」
なかなかチケットを受け取らない私に、痺れを切らした様子の樹が、チケットを私の頭の上でひらひらして弄ぶ。
「い、いるよ!ありがとう!」
ジャンプして樹の手から奪取したチケット
煌めく夢のチケットだ…
「ふっ、」
感動した面持ちでチケットを見つめる私に、笑みを溢す樹
「えへへへ、楽しみにしてるね!」
「おう。」
緩んだ頬を抑えられないくらい楽しみ。