Twinkleな彼は、【完】

11月の日曜日


人混みの中、大きい会場を前に息を呑む。


「ここか!!」


周りには若くて可愛い女の子たちがたくさんいて、みんなSoleのグッズを持ち歩いている。


改めて、樹のいる世界の凄さを実感する。


樹にもらったチケットを握りしめて、いざ会場に入ると



夜空に見立てられたプラネタリウムみたいなステージ。


たくさんのスタッフや警備員、



数万人のファン。



この空間全てがSole5人のためだけにあって、



樹の作る世界へ招待された不思議な感覚。


ファンの人に合わせて、よくテレビで見ていたSoleコールをすると、



「みんな楽しむぞー!」


Soleがワイヤーを使って天井から登場した。



「キャーーー!!!!!」



湧き上がるたくさんの歓声の中、彼らだけに当てられるスポットライト、煌めきが散りばめられた衣装に目が離せない。


思わず鳥肌がたった。



いつもあんなに近くにいる樹は、キラキラした衣装をきて何万人ものファンを虜にしている。
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