Twinkleな彼は、【完】
小さな頃からそうだ。いつも私の体調不良にいち早く気づくのは、樹だった。
まさか私、風邪引いちゃった?
「…寝不足のせいだと思って、」
昨日樹のことばかり考えて、ほぼ寝れなかったそのせいで、こんなにしんどいんだと思ってた…
「どう考えても昨日、雨に濡れて帰ったからだろ」
心配そうに、私の頭に手を置く樹。
大人気アイドルの輝かしいお顔が目の前にある
「っ、」
ドキッとする心臓。おかしい。
不整脈かな…?
そんなことより、
「私といるところ見られるよ…?」
一番懸念していたことなのに。
いいの?
「そんなこと言ってる場合かよ。」
「でも、」
「送るから、帰るぞ」
そう言って私の手を引く、樹。
「ダ、ダメ!3限あるから、樹は受けなきゃだめだよ!」
私はいいけど、樹は受けれる時に受けておかないと!
5回休んだら単位落とすんだから!