Twinkleな彼は、【完】


「そんなんいいから。」


「良くないよ!」


しかも3限の授業って必修科目なのに


「コンビニ寄ってから行くから、先車乗ってて」


私の言葉なんてフル無視で車のキーを渡してくる。


こうなるともう従うしかないことは、幼馴染だから分かってる。


もう私の声は聞こえないゾーンに入ってしまったみたい…











それからはおとなしく樹に従って、車で送ってもらって、無事家の前に到着。



「おばさんは?」


「パートじゃないかな。」


今頃スーパーでレジしてると思う。


でも、もう家で寝るだけだし大丈夫。


「樹、もう大丈夫だから、ありがとう。」


そうお礼をいって、車から降りようとドアを開けて、足を下ろすと


「いてっ、」


力が入らなくて視界が揺らいで、盛大に転けてしまった


うう、恥ずかしい。


「なんも大丈夫じゃねぇじゃん。」


呆れた声が聞こえてくる。
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