Twinkleな彼は、【完】
そっと口へ流し込むと、
「おいしいっ!」
なんだか、樹の作ってくれたおかゆは特別おいしい気がする。
大好きな樹が作ったからかな?
とっても優しい味がする
「よかった。」
二人ともほっと、ひと段落ついて訪れた沈黙。
きっと二人とも思い出しているのは昨日のこと。
私から言わなきゃっ
「あのっ…樹っ、」
「ん?」
「き、昨日は、ごめんなさい。」
ベットの上に正座して、小さくお辞儀をする。
喧嘩なんてきっと、5年ぶりくらい。
「いや、俺の方こそごめん。あんな言い方して…」
ゆらゆら揺れる目。
きっと樹も昨日からずっと考えてくれてたんだろうって分かった。
「寂しかったの…、私は樹のこと大好きなのに、樹はいつも冷静で、私なんて必要ないって顔してるから。」
「っ、なわけねぇだろ」
ぶわっと赤くなった顔を手で覆う樹