Twinkleな彼は、【完】
「色んなプレッシャーに押し潰されそうになりながら、ずっとギリギリで耐えてるんだよね?」
「っ、」
「すごいよ、樹は。本当にすごい!!」
素直にすらすらと紡がれていく、本音。
語彙力がないから凄いってことしか伝えられないけど、
尊敬なんて言葉じゃ足りないくらい。
「さんきゅ、」
その声はさっきよりも明らかにトーンが上がった声になっていて安心した。
「元気出た。」
そう言って、柔らかい微笑む樹。
そうそう樹はそうやって笑ってないとらしくない
まだ少し元気がないみたいだったけど、私が一ミリでも役に立てたならそれでいいや。
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家に帰ってすぐ、キッチンにいるお母さんの元へ駆け寄る。
「お母さん!」
「どうしたの?」
「私に肉じゃがの作り方教えて!」
肉じゃがは樹の大好物
だからその肉じゃがを作って、樹に食べさせてあげたい。きっと一人暮らしをしてから大した物食べてないだろうから。
まだまだあんな状態の樹が心配だもん!