Twinkleな彼は、【完】
「どした?」
マスクや、サングラスを取りながら不思議そうに可愛いらしく頭を傾ける。
「肉じゃが作ったの!!」
そう言って、袋に入ったタッパーを見せる。
「え、はなが?…なんでまた急に?」
包丁も握ったことないのに?って、目をまん丸にして驚いている様子。
ばっ、バカにされてるよね!?
本当のことだけど…
「この間、樹落ち込んでたから、大好物たらふく食べたら元気になるかなって!」
見る限りこの間よりは、元気そうでよかったけど。
「っ、かわい」
口元を押さえて、ぽつり何か呟いた樹。
「ん?」
なんて言ったのか聞こえなかった。
「なんでもない。一緒に食おうぜ」
そう言って、眩しいほど美しい顔で微笑む。
「うん!!」
オートロックを解除して、エレベーターに二人で乗り込む。
ちらっと横を見ると凹凸のある男らしい横顔。
…今日も惚れ惚れしちゃうほどビジュアルがいい。