Twinkleな彼は、【完】
「今日は仕事早く終わったの?」
まだ21時過ぎなのにめずらしいなぁって。
「朝の5時から仕事だったから、流石に早めに終わった」
「そっか」
5時ってまだまだ夢の中だったなぁ、なんて思いながらエレベーターを降りて、樹の部屋に入る。
「これまじではなが作ったのかよ」
部屋に入って一言目、タッパーを開けた樹がまだ疑ってる。
「うん!」
「ちょっと怖いな」
なんて苦笑いされた。
「失礼な!ちゃんとお母さんに教えてもらったもん!」
「ふっ、嘘だよ。食おうぜ」
ぷぅ、と頬を膨らませて威嚇してみたけど笑われてしまった。
「…その手、もしかして」
保冷バックを持つ手を見て、絆創膏だらけであることを気づいたらしい